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就寝前がより効果的、ツイスト呼吸でリラックスできれば耳鳴り、めまいは改善する

自律神経の乱れが耳鳴りやめまいを招く!

耳鳴りやめまいは、「原因不明」と診断されることの多い症状です。実際、私たちの整骨院にも、そうした患者さんが少なからずいらっしやいます。

私は、耳鳴りやめまいは、自律神経のバランスの乱れが招く症状だと考えています。自律神経には、活動時に働く交感神経と、休息時に活発になる副交感神経があります。これらは互いにバランスを取り合い、意思とは無関係に、体の諸機能を調整しています。

交感神経が過剰に活発になると、体が過緊張になります。血管が収縮し、血流が悪化。呼吸も浅くなり、酸素が細胞に十分取り込まれず、免疫力も低下します。体が本来の機能を果たせなくなってしまうのです。

交感神経は、ストレスや睡眠不足により高まります。また、現代人はパソコンによるデスクワークが多いうえ、常にスマホを手にしています。首が前に出て、背中は丸まった状態です。

自律神経は、脳から脊椎(背骨)につながり全身を走っているので、姿勢の悪さも神経の通りを悪くする要因になります。自律神経の乱れからくる症状は、耳鳴りやめまいだけではありません。たいてい、肩こりや頭痛、不眠、動悸、息切れ、不安やイライラ感などが同時に現れます。

こうした症状の改善には、交感神経を鎮め、副交感神経を優位にすることが効果的です。副交感神経を高めるよう意識して努め、初めて自律神経のバランスが整います。

私は治療の経験上、自律神経のバランスを整えるには腹式呼吸が有効と知っていました。しかし、患者さんに単に「腹式呼吸をしましょう」というより、もっとわかりやすく続けやすい、効果的な方法はないだろうか?。こうした模索を続け、2017年の4月に考案したのが「ツイスト呼吸」です(やり方は以下のとおりです。

めまいと頭痛、首の痛みが3週間で解消した!

ツイスト呼吸は、息を吐くとに、わき腹の腹斜筋を使います。あおむけになって、へその横辺りに両手を当てて、息を深く吸ってから、うんと吐き切ってみてください。

最後、キューッとしぼり出すときに、わき腹の筋肉が使われているのがわかると思います。腹式呼吸のしかたがわからない人でも、こうして運動と組み合わせると、わかりやすくなります。腹斜筋の使い方を覚えることで、腹式呼吸を自然と体得できるのです。

また、「5秒吸って10 秒吐く」と、吐く時間を重視するのにも理由があります。呼吸が浅い人は胸式呼吸をしていて、交感神経が優位な傾向にあります。

一方、腹式で長く大きく息を吐くと、副交感神経が優位になります。吐く時問を、吸う時間の2倍に設定しているのはそのためです。難しい人は「3秒吸って6秒吐く」から、始めてもいいでしょう。

行うタイミングは、就寝前がベスト。副交感神経が優位になるので寝つきがよくなります。不眠改善にも効果的です。患者さんの例を、ご紹介しましょう。

40代の女性は、強いめまいと頭痛、首の痛みがありました。仕事はデスクワークが中心で首や肩の筋肉がこり固まり、呼吸が浅くなっていました。そこで、ツイスト呼吸を毎日自宅で行ってもらったところ、3週間ですべての症状が解消しました。施術もしていますが、ご自身で熱心にツイスト呼吸を行ったことが、早期改善につながったと考えられます。呼吸という動作も自律神経の支配下にあるので、ふだんは無意識のうちに行われています。体に染みついた習慣を変えるには、意識して働きかける必要がありますが、1~2週間もあればコツがつかめるはずです。気長に毎日続けて、症状の改善に役立ててください。

ツイスト呼吸のやり方


以下のとおりです。
ツイスト呼吸
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